キャベツ炒めに捧ぐ

著者 :
  • 角川春樹事務所 (2011年9月1日発売)
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本棚登録 : 1324
感想 : 229
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一万円選書の中の一冊です。
江子、麻津子、郁子は、惣菜屋さん「ここ屋」で働く、シングル3人組。
シングルなのには、それぞれ理由がある。そして乗り越えていく物語。
お店で売られる惣菜は、あー、美味しそうなものばかり。私も通りかかったら、買っちゃいそう。そして江子さんに、つっこみ攻撃されながら、賑やかに話して楽しく買い物してそうな光景が浮かんできた。
「料理ってすごいわよね。江子は思う。高級食材じゃなくても凝ったことをしなくても、おいしく作りさえすればちゃんと美味しくなるんだもの。」
この一文が心に染みた。
食事を食べて、美味しいと感じられることって、何気ないけど、実はすごく大切なことなんだって実感した

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 井上荒野
感想投稿日 : 2023年5月27日
読了日 : 2023年5月27日
本棚登録日 : 2023年5月3日

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