やっぱり面白い、福岡伸一さん。
『生物と…』の続編とはいえど、独立して読める。
科学ミステリ風の筆致は、読み手にどんどんピースが繋がっていくような快感を与えるのだけれど、実はそれすらも相対化されるという、メタミステリ(という言い方があればだけれど)。
昔、センターの過去問で解いた評論文に「カメラは生きた世界を切断してみせる」とあったのを思い出した。内田樹先生の「物語るという欲望」や、鷲田清一先生の「身体、この遠きもの」あたりを併せ読みしたい一冊。
ただ、リン酸化反応とか化学式とかは、化学赤点だった私にはほぼ飛ばし読み箇所だった。本の内容じゃなく、自分にがっかりする。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2020年11月14日
- 読了日 : 2020年11月14日
- 本棚登録日 : 2020年11月6日
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