世界は分けてもわからない (講談社現代新書)

著者 :
  • 講談社 (2009年7月17日発売)
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本棚登録 : 2805
感想 : 274
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やっぱり面白い、福岡伸一さん。
『生物と…』の続編とはいえど、独立して読める。
科学ミステリ風の筆致は、読み手にどんどんピースが繋がっていくような快感を与えるのだけれど、実はそれすらも相対化されるという、メタミステリ(という言い方があればだけれど)。
昔、センターの過去問で解いた評論文に「カメラは生きた世界を切断してみせる」とあったのを思い出した。内田樹先生の「物語るという欲望」や、鷲田清一先生の「身体、この遠きもの」あたりを併せ読みしたい一冊。
ただ、リン酸化反応とか化学式とかは、化学赤点だった私にはほぼ飛ばし読み箇所だった。本の内容じゃなく、自分にがっかりする。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2020年11月14日
読了日 : 2020年11月14日
本棚登録日 : 2020年11月6日

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