フェイトというゲームの派生もの。そうしてフェイトゼロという小説(アニメ)を前提としたもの。ゲームを終えたので派生にも手を出してみたいと読んでみました。派生作品なので前提としてフェイト世界の基本を知っていなければいけないので敷居は高いですが、とても面白かったです。
偏屈な老人、遺された遺産、老人の奇妙なコレクションたち、遺産目当ての腹に一物抱えた招待客、辺鄙な場所に建つ城……舞台装置は完璧です。そこで繰り広げられる魔術ミステリーの話。
魔術がある世界の話なので普通のミステリーとは趣が違いますが、キャラクター造形がたいへんによろしくて物凄く魅力的でした。
最後の結末もなんともいえない後味。
そして主人公の青年の悲壮とも言える決意がたまらない。綺羅星に憧れ届かないことを知りながら手を伸ばそうとする男はどうしてこんなぐっとくるんでしょう。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ライトノベル
- 感想投稿日 : 2017年5月25日
- 読了日 : 2017年5月25日
- 本棚登録日 : 2017年5月25日
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