百年の孤独: Obras de Garci´a Ma´rquez1967 (Obra de Garc´ia M´arquez)
- 新潮社 (2006年12月20日発売)
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ノーベル文学賞を受賞したコロンビア人作家の作品。ラテンアメリカ文学を初めて読む。
ブエンディア家(日本語だと、こんちわ家?、日和家と言った語感?)がマコンドという町を作って、「そして誰もいなくなった」という状況になるまでの百年の物語。
登場人物のうち、男性のほぼ全員が、ホセ・アルカディオかまたはアウレリャノという名前なので、巻頭の家系図が役に立たない。女性から見た関係性(甥とか曽祖父とか)でかろうじて分かる、という次元なので、兎に角読むのに時間がかかった。五百頁近い大作、というのももちろんあるが。
内容は、町づくりと内戦と近親相姦(の回避)といったところか。ひたすら大事件が起こり続けるが、筆致は淡々としている。コロンビアってほんとにこんな感じなのだろうか。
P265
またまたジプシーはだしの大仕掛けないかさまに引っかけられたと信じて、活動写真を見にいくのをふっつりやめた。架空の人物の見せかけの不幸に流す涙などあるものか、自分たちの苦労だけでたくさんだ。
P346
「そんな話、信じるでしょうか?」尼僧がそう言うと、フェルナンダは答えた。
「聖書を信じるくらいですもの。わたしの話だって信じるはずだわ」
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2023年10月1日
- 読了日 : 2023年9月30日
- 本棚登録日 : 2023年8月12日
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