コンサートに行って、「演奏中にプログラムをパラパラめくって音をたてるなんてけしからん!!」と吠える前に読んで欲しい1冊。
今のように、クラシックコンサートがきちんとした服装で静かに座ってじっと演奏に耳を傾けるのが定番になったのはいつ?どこで?なぜ?
普段当たり前だと思ってしまっていることを見直すにはもってこいです。
ブーニン・シンドロームやや第九フィーバーなど、80年代の日本のクラシック音楽の受容についても興味深いお話が盛りだくさん。
日本の研究者達が、曲や作曲家の分析だけではなく、音楽を取り囲むもの、つまり社会との関わりに焦点を当てるようになったキッカケの本と言っても過言ではないと思います。
読みやすいし、鋭いところをたくさん突いています。
音楽をやっている人には一度読んでほしい1冊です。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
音楽学
- 感想投稿日 : 2011年1月24日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2011年1月24日
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