となりのイスラム 世界の3人に1人がイスラム教徒になる時代

著者 :
  • ミシマ社 (2016年7月17日発売)
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感想 : 121
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まさに、となりにイスラムの人が引っ越してきたとしたら....読めばスッキリ上手に付き合っていけるように優しく教えてくれている本。沢山の人に読んでほしい。

イスラム教徒は、
神アッラーに従い、委ね、物事の結果は神様による。判断は神。神から離れて人間が自由になるという観念も感覚もまったくない。
「ハディーズ」「コーラン」を守る。
弱者に対して優しくする。人が人に対して敵対しない。線を引かない。
この教えを守ることがイスラムすること→ムスリム。
教会組織もなく、モスクはただの集団礼拝堂。
聖職者という坊さんみたいな人もいない。学者のランクがあり指導者といのはいる。人間どうしの間に身分の差を認めない。

移民としてヨーロッパじゅうに広がったイスラムの人々は
教えを守ったために、染まらず世俗化できなかった。
孤立化からの疎外が始まる。
(世俗化するキリスト教とは大違いだ。)

サイクス=ピコ協定
もともとある国を無視して、中東を分割なんてことをするから、そりゃもめるわ。

しかし、古めかしさなんてなく、イスラムの経済の考え方は、今の理にかなっているような気がする。
勉強してみる必要あり。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 社会
感想投稿日 : 2016年12月22日
読了日 : 2016年12月22日
本棚登録日 : 2016年12月12日

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