ここまでに読んだ他の山風作品と較べると悲壮さ・卑猥さが減ってストレートな活劇ものになってる。
山風の本たちは作品上の関連性は描かれてないけど、
「甲賀忍法帖」で次期将軍に選ばれた家光と忍法勝負を提案した天海僧正はこの「柳生忍法帖」にも登場するし、
かたや跡目争いに敗れた忠長の顛末は「忍びの卍」で語られ、
更にこの本で堀一族の女たちの復讐を助けた十兵衛はその数年後に「魔界転生」で今度は自らの刀を振るうことになる、
そして彼の祖父が石舟斎の号を得た経緯は「伊賀忍法帖」で描かれる。
それらの繋がりを追っていくと一つの長大なサーガの一端を読んでる気分になって、増々山風ワールドに引き込まれていく。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ファンタジー
- 感想投稿日 : 2013年8月11日
- 読了日 : 2013年8月11日
- 本棚登録日 : 2013年7月29日
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