羅生門・鼻・芋粥 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店 (2007年6月23日発売)
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昭和48年5月30日 改版14版 
(日焼け変色の為、今回で廃棄)

文学講座 「シューマンと芥川龍之介」視聴、再読

シューマンと芥川が歴史的背景、精神性、作品の芸術性など類似性が高くドッペルゲンガーなのだというようなことを楽しそうに講義されてました。

作家活動初期の頃の短編集。少し堅いというか道徳的な内容が多いかなぁ。漱石が芥川を激推ししていたのは有名らしいけど、手紙の中で、無暗にカタカナ使わない方が良いとアドバイスしていた。そう言われると、英単語をそのままカタカナで使っている言葉は、読者を選択する感じがしてしまう。
巻末に当時の先輩作家さん達からの書評が掲載されていた。厳しめの評価の方もいて、若手だったし、小説としては面白くは無かったかな。

「水の三日」は中学校学友会雑誌掲載の芥川の作文?水害被災者が学校に避難している時のボランティアについて、誠実に書かれていて印象に残った。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説 
感想投稿日 : 2021年11月2日
読了日 : 2021年11月2日
本棚登録日 : 2021年11月2日

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