夏と花火と私の死体 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社 (2000年5月19日発売)
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乙一の振り出しに戻る。1996年ジャンプ小説ノンフィクション大賞。
まさかの死体の擬人化(元人だから違うのかな?)ではなくて、語り部。何が気持ち悪いかって、死体が冷静で、主人公なのにモブキャラと化している。友人をこの死体にしてしまった女の子の兄が妹思いで行動力があり、これまた冷静。この斜めからのホラーを16歳で書いている乙一さんは、解説で小野不由美さんも言っているけど驚異的。
朝井リョウさんが、デビュー当時だったと思うが「瑞々しい」と褒められると、フルコース準備したのにサラダだけ褒められた様な感じと言っていて、面白い事言うな、プライド高いなと思った。でも、確かに乙一さんはデビュー当時の作品に「瑞々しい」と評価された事はないんじゃないかなぁ。ホラーというジャンルだからではなく、巧さの方に惹きつけられるから。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説 
感想投稿日 : 2023年4月25日
読了日 : 2023年5月6日
本棚登録日 : 2023年4月25日

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コメント 11件

1Q84O1さんのコメント
2023/04/25

おびのりさん、読んだのですね〜(^・^)
最近、山白さんに行っちゃってたのでこちらまだ読めてません…
読まないと!

土瓶さんのコメント
2023/04/25

やっぱり凄いなあと思う。
設定が秀逸だけど、その設定一本勝負ではない感じ。
16歳ということ関係なしに素晴らしい。
しかも複数のペンネームでいまだにおもしろい話を量産し続けている。
いったい何者?

おびのりさんのコメント
2023/04/25

そうなのよ。設定が良くて構成がしっかりしていて、文章も良いんだよね。続けて、中田の「存在が空気」読んでいるのですが、これらを考えて書くのか、情景が浮かんでくるのか、量産だもんねえ。名前変わる時、人格入れ替わっているのかな。

おびのりさんのコメント
2023/04/25

1Q84さん、BOOKOFFで100円でした。

1Q84O1さんのコメント
2023/04/25

おびのりさん、図書館では書庫です

1Q84O1さんのコメント
2023/04/25

乙一さんはいったい何者?
そして、本に関する知識がハンパない土瓶師匠はいったい何者?

土瓶さんのコメント
2023/04/25

は? 自分、はんぱもんですが(。´・ω・)?
ただの感想ですから。






師匠ではないっす(ノД`)シクシク

1Q84O1さんのコメント
2023/04/25

久しぶりに頂きました!w
師匠ではないっすをw

みんみんさんのコメント
2023/04/25

読んだ時のけぞったもんなぁ…
なんだこの人…天才?って(°▽°)

おびのりさんのコメント
2023/04/25

なんかね、さらっと書いている感じが、にくいよね。

土瓶さんのコメント
2023/04/25

そうそう。なんてこと書いてるわけじゃないんだけど、ずっと読んでいたいし、読みやすい。
あれはやっぱりセンスなのかな~。

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