七月三十日 左千夫忌 伊藤左千夫命日ですね。懐かしい野菊の墓でも。
「野菊の墓」1906年 初小説
淡く切なく儚い、野菊の様な少女の初恋。
少年は15歳、従姉妹の民子は17歳。二人は、幼い頃から仲良く、この頃から、お互いに清純な恋心を抱き始めていた。
民子が2歳年上であること、ただそれだけで、母や義姉に二人の恋は認められず、とうとう民子は別の男性に嫁ぐことになる。民子は、精神的に肉体的に弱っていく。そして、流産の後、亡くなってしまう。
少年は、たとえ誰と結婚しようとも民子の心は自分にあると信じていたが、彼女の死は受け入れがたいものだった。彼女の墓の周りを野菊でいっぱいにする。そして、二人への仕打ちに後悔する母親をも支えようとする。成就できなかった初恋に胸が詰まる。
ストレートなストーリー。時には、心の浄化。
「浜菊」
これがなかなかの良作。
友あり遠方より来るが、それをしっくりもてなさない友人。客人は、すこぶる居心地が悪い。年賀状では遊びに来いって書いてあったのに。去年は楽しく再会を楽しんだのに。
客人の内心は謎と不安と不満でいっぱいになる。居た堪れず、翌日にはそそくさと旅立つ。
なんか、もう、いつの時代もあるよね、こんな事。
「姪子」
うーん。働き者の姪子。
「守の家」
子供のお守りの“守”。子供が5歳になり、実家へ戻った“守”の女性。お別れの寂しさ。
昭和の文庫で読んだから、収録短編が今と違うかもしれない。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
文学忌
- 感想投稿日 : 2022年7月30日
- 読了日 : 2022年7月30日
- 本棚登録日 : 2022年7月30日
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コメント 12件
松子さんのコメント
2022/07/30
おびのりさんのコメント
2022/07/31
おびのりさんのコメント
2022/07/31
松子さんのコメント
2022/07/31
松子さんのコメント
2022/07/31
松子さんのコメント
2022/08/01
aoi-soraさんのコメント
2022/08/01
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2022/08/01
aoi-soraさんのコメント
2022/08/01
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2022/08/01
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2022/08/01
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2022/08/01