野菊の墓 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (1955年10月27日発売)
3.67
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本棚登録 : 1596
感想 : 181
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七月三十日 左千夫忌 伊藤左千夫命日ですね。懐かしい野菊の墓でも。

「野菊の墓」1906年 初小説
淡く切なく儚い、野菊の様な少女の初恋。
少年は15歳、従姉妹の民子は17歳。二人は、幼い頃から仲良く、この頃から、お互いに清純な恋心を抱き始めていた。
民子が2歳年上であること、ただそれだけで、母や義姉に二人の恋は認められず、とうとう民子は別の男性に嫁ぐことになる。民子は、精神的に肉体的に弱っていく。そして、流産の後、亡くなってしまう。
少年は、たとえ誰と結婚しようとも民子の心は自分にあると信じていたが、彼女の死は受け入れがたいものだった。彼女の墓の周りを野菊でいっぱいにする。そして、二人への仕打ちに後悔する母親をも支えようとする。成就できなかった初恋に胸が詰まる。
ストレートなストーリー。時には、心の浄化。

「浜菊」
これがなかなかの良作。
友あり遠方より来るが、それをしっくりもてなさない友人。客人は、すこぶる居心地が悪い。年賀状では遊びに来いって書いてあったのに。去年は楽しく再会を楽しんだのに。
客人の内心は謎と不安と不満でいっぱいになる。居た堪れず、翌日にはそそくさと旅立つ。
なんか、もう、いつの時代もあるよね、こんな事。

「姪子」
うーん。働き者の姪子。

「守の家」
子供のお守りの“守”。子供が5歳になり、実家へ戻った“守”の女性。お別れの寂しさ。

昭和の文庫で読んだから、収録短編が今と違うかもしれない。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 文学忌
感想投稿日 : 2022年7月30日
読了日 : 2022年7月30日
本棚登録日 : 2022年7月30日

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コメント 12件

松子さんのコメント
2022/07/30

おびさん、こんばんは(^^)
野菊の墓…なんだか懐かしいぃーです
記憶にうっすらと残っています
松田聖子さんが出ていた作品だったでしょうか
こんなお話だったんですねぇ。
悲しいけど綺麗なお話ですねぇ。

おびのりさんのコメント
2022/07/31

松子さん、こんばんは!
あっついですよね。
野菊の墓、そう松田聖子さんですよね。
松子さん、若そうな振りして、知ってますね。
伏線もトリックもないし、昔話みたいに、想像通りに話が進みけど、たまには、良きです。

おびのりさんのコメント
2022/07/31

松子さん、ついでに、最近の私の身に降りかかった幾つかの事象をご紹介しましょうか?

松子さんのコメント
2022/07/31

ふふ、色々知ってますよー(^^)
8時だよ全員集合の髭ダンスに
ピンクレディ
探偵事務所の工藤ちゃん
良き昭和の時代です♪

最近の事象⁉︎
それは…あっち系ですね…
ぜひっ!

松子さんのコメント
2022/07/31

えっ、えっ、びっくりしてしまって
ちょっと今外なので
もう一回じっくり読んでお返事します!

松子さんのコメント
2022/08/01

おびさん、おはようございます
昨夜、ウォーキングしながら、お話読んでいたのですが、本当にびっくりしました!
歩きながら、ん?ん?えぇー⁉︎ってなって
慌てて帰宅してシャワー浴びて、また、えぇーって言いながら読んでいたら寝落ちてました。
すみません…

最近の事象とあったので夏の怪談?と思っていたら… 現実のお話。
あの、書かれていた事って全てこの1ヶ月ぐらいで起こった事ですよね⁉︎

大変な事が次から次へと起こっていた中で
ほぼ毎日、本のレビューがあがる、おびさんの本棚からはそんなに大変な事が起こっていたなんて想像もできなかったぁ。
短期間で、お義父様とお母様のお見送り、本当に本当にお疲れ様でした。
『どんだけ冷や汗かいたかしれないわ』の一言からおびさんの大変さが伝わってきます。

人生って不思議ですっ
なぜか、大変な事が、これでもか〜これでもか〜と連続して起こる事がありますよね? 本当に小説が書けちゃうぐらい。
でも1番びっくりしたのは、そんな大変な時にも本のレビューをたんたんとアップされていた、本を手放さないおびさんの心の強さです。
落ち着かれたら、おびさんが主役の小説をぜひ、おびさんに書いてもらいたい。

気持ち落ち着かれましたか?
疲れは取れましたか?
寂しくないですか?

aoi-soraさんのコメント
2022/08/01

おびさん、大変でしたね。
驚いて、何度もコメント欄読み返してしまいました。

少しは落ち着いたのでしょうか?
ううん、まだまだよね。
だってお義父様に続いて、おびさんのお母様でしょう?
喪失感が大きい事と想像します…

私も2週間前、同居している義父の体調が悪くなり、救急車を呼び、私が同乗するという事がありました。
只今入院中…
そして昨日、3年ぶりに実家の母に会いました。
こちらは元気ではあるけど、父の介護に疲れた母は、ずいぶん老けて見えました。

こんな時でも、本が一冊手元にあるだけで、心が休まりますよね。

松子さんのコメント
2022/08/01

あおちゃん、大変だったんだね。
お義父様が救急車で運ばれたときに
あおちゃんが直ぐそばにいたんだね。
良かったよぉ。誰もいないところで倒れたら
本当に大変な事だよぉ
体調落ち着かれてるといいんだけど。

看病する側もきっと色々な気疲れや疲労があると思います。
あおちゃんのお母様、介護疲れ心配だね(>_<)

あおちゃん、この暑さの中での看病、
本当に大変だと思うけれどくれぐれもお体大切にして下さい。ゆっくり休んで疲れ取ってね。

aoi-soraさんのコメント
2022/08/01

まっちゃん、ありがとー!

“野菊の墓”に戻るけど(笑)
松田聖子の、そう言えばあったねー!
よく思い出したね(☆▽☆)
あれは映画かしら?
懐かしの昭和時代www

おびのりさんのコメント
2022/08/01

アオちゃん、忙しいだろうけど、乗り越えてね。
そして、まさか、松田誠子さんの野菊の墓知ってた⁈皆さん、そこそこいってるわね。笑

松子さんのコメント
2022/08/01

ぶはっ! おびさん!笑笑!
そうそう、けっこういってますよー(^^)

そうそう、あおちゃん
野菊の墓って朝ドラかと思ったら
映画だったんだねぇ
野菊の墓イコール松田聖子だけは
脳内インプットされてるんだよねぇ
あぁ、みんなと懐かし話が出来て嬉しいー♪

aoi-soraさんのコメント
2022/08/01

おびさん、ありがとー!

やっぱり映画?!
観たことはないのだけど…

みんな昭和時代??www
なんだか楽しいわ(´ε` )

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