充分気をつけてはいるのですが、それでもふいに人を好きになってしまうことがあります。
あとがきの江國さんの文章。
こんな 不確かな感覚を書かせたらさすがだなと思います。
そして、ごく普通の恋愛小説を書こうと思いました、と。決して普通ではない恋愛小説です。
アル中気味で精神的に不安定な妻、笑子。見合い結婚したのは、恋人がいるゲイの男性。
お互い負い目の部分に納得した上での結婚。
夫は優しい。手に負えない程感情的になる妻に寄り添う。その優しさは、夫婦だからか、家族だからか、負い目なのか。
江國さんの小説に出てくる女性たちは、よく飲み、奔放。そこに純粋さがあるのかな。
「正欲」が話題だったけれど、こちらの夫婦は、夫の恋人の存在を受け入れる形態にたどり着く。
妻がうっかり夫を好きになってしまったからだと思うのだけど、案外、生きやすいかもしれない。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
新潮文庫
- 感想投稿日 : 2024年2月7日
- 読了日 : 2024年2月7日
- 本棚登録日 : 2024年2月7日
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コメント 8件
1Q84O1さんのコメント
2024/02/07
おびのりさんのコメント
2024/02/07
1Q84O1さんのコメント
2024/02/07
ゆーき本さんのコメント
2024/02/07
おびのりさんのコメント
2024/02/07
Manideさんのコメント
2024/02/12
おびのりさんのコメント
2024/02/12
Manideさんのコメント
2024/02/12