神様のボート (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (2002年6月28日発売)
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本棚登録 : 14470
感想 : 1432
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骨ごと溶けるような恋をした母。彼女を置いて消えた恋人を待ち続け、再会を果たす為、東京以外の土地を放浪しながら娘を育てて生きていく。
ストーリーは母娘を交互にに語部として綴る。
時間は、思い出を忘却しつつ美化する。
母親は、時を経ても、愛の狂気の中に居る。
娘は、時を経て、現実に生きる術を探す。

文章が美しいというより、極力修飾を抑え、表現せず、アンニュイ感や喪失感を出しているかな。
童話というには、セクシャルすぎるし、人生観としては、特殊すぎるし、共感どころは難しい。

あまり、周囲を巻き込む恋愛は、若い時にすませましょうか。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 新潮文庫
感想投稿日 : 2022年4月9日
読了日 : 2022年4月9日
本棚登録日 : 2022年4月9日

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