骨ごと溶けるような恋をした母。彼女を置いて消えた恋人を待ち続け、再会を果たす為、東京以外の土地を放浪しながら娘を育てて生きていく。
ストーリーは母娘を交互にに語部として綴る。
時間は、思い出を忘却しつつ美化する。
母親は、時を経ても、愛の狂気の中に居る。
娘は、時を経て、現実に生きる術を探す。
文章が美しいというより、極力修飾を抑え、表現せず、アンニュイ感や喪失感を出しているかな。
童話というには、セクシャルすぎるし、人生観としては、特殊すぎるし、共感どころは難しい。
あまり、周囲を巻き込む恋愛は、若い時にすませましょうか。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
新潮文庫
- 感想投稿日 : 2022年4月9日
- 読了日 : 2022年4月9日
- 本棚登録日 : 2022年4月9日
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