マクベス (新潮文庫)

  • 新潮社 (1969年9月2日発売)
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本棚登録 : 4008
感想 : 243
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1606年頃 シェイクスピア四大悲劇の戯曲。

スコットランドとノルウェイの戦闘。スコットランドの勝利を牽引したマクベス。帰還の途中の荒野で三人の魔女と会う。
マクベスは、「王になる」
一緒にいたバンフオーは「子孫が王になる」
と予言される。
予言を期待するマクベスと、マクベス以上に王妃の座を求める妻。王を殺害して国王となる。
強気の奥さんに翻弄されている様でもあります。
王となっても、復讐に不安は募る。そのため圧政の暴君となり、政治生命は長そうにない。
魔女に再び予言を求める。
「女の産み落とした者の中には、はむかう者は居ない」
「森が進撃してこない限り安泰」
女から生まれない者は居ないと安心するが、今でいう帝王切開で誕生した者は含まれず。
森が動くことはないと思い安心するが、木の枝を持ち森に擬態した敵軍が進撃してくる。
魔女達は、最初に「きれいは穢い、穢いはきれい」と登場する。予言や占いは、言葉の真理や表裏まで読まないといけないのでしょうか。
マクベスは、自分の立ち位置に気がつくが、もはや後には戻れず戦闘にむかいその首を取られる。

ロミジュリよりもわかりやすく、その地位に翻弄されていく悲劇が理解しやすい。と、思いました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 新潮文庫
感想投稿日 : 2023年8月15日
読了日 : 2023年8月15日
本棚登録日 : 2023年8月15日

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コメント 8件

土瓶さんのコメント
2023/08/15

これも新潮の100冊のうちか……。
知っていそうで知らないけど、ハードルが高そうで手が出ないな。

おびのりさんのコメント
2023/08/15

土偶さん、いや、土瓶さんコメントありがとうございます。
そりゃそうよ。
なんでも読むったって。
でもね、こうして自分からは、選択しないものの中にあたりがあったりするのです。

土瓶さんのコメント
2023/08/15

はっに~わ~♪
って、ちゃうわ!
クマさんの影響だな。

1Q84O1さんのコメント
2023/08/15

たまには自分が選ばないものを読んでみるのもいいのかもしれませんね^_^

おびのりさんのコメント
2023/08/15

そうそう、読む前憂鬱になるくらいのやつ。
土瓶さんも読んでたけど、フェルマーの最終定理とかは、良かったよ。理系だとブク友さんたちが絶賛していても読まないでしょう。そこを、ノルマとして読んだ先に見える景色。なんちゃって
      ٩(๑❛ᴗ❛๑)۶

土瓶さんのコメント
2023/08/15

おびさん流の武者修行。いや、道場荒らしかな。
(普段選ばない本)たーのーもー!!






うん。フェルマーよかったね^^

kuma0504さんのコメント
2023/08/17

おびのりさんの「マクベス」感想が読めて興味深かったです。
魔女の最初の言葉は、様々な翻訳があって、福田さんのはそうなんだ。何度も読んでいるのに、実は第二の予言とリンクさせて読んだことなくて、新たな発見がありました。

おびのりさんのコメント
2023/08/17

Kumaさん、こんにちは。
そんなに読まれてますか。私は、恥ずかしながら初読だったと思います。記憶に自信がありません。
ちょうど同時期に「源氏物語を知ってますか」を読んでいて、阿刀田さんが宇治十帖の後半部分の浮舟の入水自殺あたりをミステリーの構成だと驚いていました。マクベスも魔女時代に関わらず、それらに頼らないストーリーで謎解き要素があり、魔女の言葉に意味を持たせているのかなと思ったのです。
私のテキトーなレビューを読み解いていただきありがとうございました。

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