チヨ子 (光文社文庫 み 13-8)

著者 :
  • 光文社 (2011年7月12日発売)
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本棚登録 : 4264
感想 : 526
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宮部さん自選の他で未収録の中短編集。5編。
初出1999〜2010で少し古め。どれも懐かしい雰囲気がある。

「チヨ子」は、アルバイトで着ぐるみを着ることになった女子大生が、着ぐるみを着て人を見ると、その人の大切な物に見えるというもの。鏡に映った自分を見て大切だったぬいぐるみ「チヨ子」を思い出す。作者が、着ぐるみ着て朗読したい為創作したらしい。

「聖痕」は、他の作品とは異質。母親と同居男性をその虐待苦から殺した少年A。反省して罪を償い、保護監察付きで社会復帰し、平穏な生活を送ろうとする。しかし、ネットに彼を救世主とするサイトが立ち上がり、巻き込まれていく。実社会の描写からこの後SFの流れになる。「英雄の書」に繋がるらしい。そちらも読みたい。


読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説 
感想投稿日 : 2021年12月17日
読了日 : 2021年12月17日
本棚登録日 : 2021年12月17日

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