夜行観覧車 (双葉文庫)

著者 :
  • 双葉社 (2013年1月4日発売)
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本棚登録 : 17462
感想 : 1118
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このあたりの湊かなえさんの小説が好きだった。
高級住宅街の一家に起きた妻による夫殺人事件。
それぞれの家庭に幸福そうというベールに包まれた真実。
隣の芝生は青いし、隣の花は赤く見える。
他人の不幸に共鳴したり、蜜の味だったり。
どんな家庭にも何かしらの不安や亀裂は、ある。
それでもバランスをとりながら成り立っていくものだろうと思うのだけれど。
当事者でないと、理解できない、許せないこと。
限界を迎えた家族と 乗り越えるかもしれない家族。
登場人物がそれぞれの立場から殺人犯となった妻の印象を語りながら、人物像を確立していく。
皆が思っている以上に追い詰められていた前妻との葛藤が静かに辛かった。
人に相談できる話の奥にもっと深い悩みがあるなと思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説 
感想投稿日 : 2024年1月17日
読了日 : 2020年10月17日
本棚登録日 : 2024年1月17日

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コメント 3件

yukimisakeさんのコメント
2024/01/18

これ、ドラマで見たんですが胃に来ました…。
宝塚の高級住宅地がモデルだったかなあ。

ゆーき本さんのコメント
2024/01/18

ドラマ 咲ちゃんだったんだー。観たかったな

おびのりさんのコメント
2024/01/18

私もドラマの印象が強い。
で、小説だと、この妻の実像は出てこないのね。
もの足りないような、これで良いようなという感じ。
読む本が亡くなってきて、昔の再読しちゃた。
明日から多少本が増える。良かった。

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