この本を読んで、中学や高校での生活がとても懐かしくなりました。
一年を通してのさまざまな行事、テストや部活動、そこで出会ったかけがえのない友人たち。
随分遠ざかってしまったけれど、少しでもあの頃の澄んだ心を取り戻せたような、そんな気がします。
謎の転校生悠と朋彦の、心温まる交流が描かれていた「約束の場所、約束の時間」。
本好きで、自分の意見がはっきり主張できない中学一年の塚原マチの、成長していく過程が描かれていた「サクラ咲く」。
どちらも同じ中学が舞台になっていました。
「世界で一番美しい宝石」は、少し時間が経っていますが、高校生のお話。
ここでも本好きな女子生徒が出てきて、何だか嬉しくなります。
司書の海野先生は…。一平の父親はもしかして…。
というような面白い仕掛けもありました。
三編とも、逞しく生きる少年少女たちがきらきらと輝いていて、読んでいて羨ましくなります。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
辻村深月
- 感想投稿日 : 2022年2月28日
- 読了日 : 2022年2月28日
- 本棚登録日 : 2022年2月28日
みんなの感想をみる