今日のハチミツ、あしたの私 (ハルキ文庫 て 2-1)

著者 :
  • 角川春樹事務所 (2019年3月13日発売)
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中学の頃、河川敷で出会った女の人にもらったひとさじのはちみつと、温かい言葉の記憶。
それから16年後の、塚原碧の生きざまをとても丁寧に描かれている。
碧は何があっても決して人のせいにすることなく、前を向いて生きている。
恋人の故郷で、知り合いもなく、働くところも住むところも一から探さなくてはいけない。そんな状況で、「クロエ蜂蜜園」の黒江さんや、「スナックあざみ」のあざみさんたちと出会い、自分の居場所をどんどん作っていく。

「明日人生が終わるとしたら」
最初はマイナスのイメージだった言葉だが、嫌なこと、理不尽なことから逃げるのではなく、越えていくことで自分に打ち勝っていく碧の生き方には、すごく共感できた。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 寺地はるな
感想投稿日 : 2021年3月17日
読了日 : 2021年3月17日
本棚登録日 : 2021年3月17日

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