銀の犬 (ハルキ文庫 み 8-1)

著者 :
  • 角川春樹事務所 (2008年5月15日発売)
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本棚登録 : 269
感想 : 29
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人々に降りかかる災厄を打ち払う「祓いの楽人」オシアンーその名は人間離れした音楽の才を妖精の女王ニアヴに愛され、妖精のあいだにのみ伝わる数々の歌を全て授けられたとされる伝説の祓いの楽人と同じ。
オシアンは相棒のブランとともに世界中を旅し、この世に未練を残し留まる魂や悪鬼たちを、彼の竪琴が奏でる調べで救っていく……
ケルト民話と著者の独特の世界観が作り上げる、節約家悲しいファンタジーミステリー。連作5話収録。


童話とか昔話のようでした-
めでたしめでたし…なんだけど、少し淋しさの残るお話たち。
言うべきことは言わないといけない、っていうのが多いのかな-
"しなくて後悔"より"して後悔"のほうが残らないんだろうな-

第1話 声なき楽人
迷える竪琴つかい。
ちょっと被害者がのんびりやすぎて、加害者の心情のほうが分かりやすいかも…

第2話 恋を歌うもの
傍迷惑な恋人たち。
DDS好きな私には慣れ親しんだ妖たちだ-
娘の父が呪い師でなければ異種婚姻譚になったのかな-寿命の差での別れがあったとして。

第3話 水底の街
蜃気楼。
取り返しのつかない、やり直せない過去を繰り返し繰り返し体感するなんて、悪夢。

第4話 銀の犬
猫かわいい-
フードに入ってるのがまたかわいい-
愉快な旅仲間?商売敵登場!

第5話 三つの星
家柄しかない少女と家柄だけが足りない少年。
トライアングル、3人の関係って難しい…同性の友達でも3人だとビミョーにひとり疎外感あったりするしね-
恩義ある関係、異性混合だともう…
もっと気安い関係だったらね。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2017年5月25日
読了日 : 2017年5月25日
本棚登録日 : 2017年2月8日

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