ヒトラー政権下で開かれたベルリンオリンピックについて書かれたノンフィクション。この本のタイトルは、2003年に101歳で亡くなったレニ・リーフェンシュタールが監督した「オリンピア」という記録映画と同じです。
そのレニがいかにして時代の荒波に飲まれていったか、参加した日本人選手は、どんな思いをいただいていたのか、特殊な環境で開かれたオリンピックの様子がひしひしと伝わってきます。
沢木耕太郎は、ボクシングをはじめとしたスポーツもののノンフィクションが多いのですが、その中でも一番よいものといっても過言ではありません。ただのスポーツもので終わっていないのが、この作品のすばらしいところです。ぜひ一読を。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ノンフィクション
- 感想投稿日 : 2012年5月14日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2012年5月14日
みんなの感想をみる