冲方丁(うぶかたてい)著
本屋大賞を受賞した、作者の初期の名作、ということで、読んでみました。
主人公のベルは、様々な容姿の民族が交じり合う世界の中で、特徴のない姿をしている。それが、彼女のよりどころのなさでもあり、自分の起源がどこにあるのかを探したいという強い願望の根源でもあった。
自分の起源を探す旅人になる資格を得るため、その世界を治める王の家臣となり、3つの戦果を課されたベル。その戦いの様子と、ベルをとりまく、個性的な登場人物たちの因縁を描いた作品。
とにかく、場面設定が難解で、読むのに苦労しました。
お話自体はとても面白くて、プロットも上手いんだと思うのですが、作者の頭の中の映像に、付いていけていない感じです。
多分、アニメとかでやってくれたら、相当はまるんだと思う。
世界観としては、「精霊の守り人」シリーズとどこか似たような感覚もあり、嫌いではないのですが、あまりにも、難解な世界の書き下し方に、この後シリーズ3作を読み続けるかどうか、思案中、って感じです。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2011年7月11日
- 読了日 : 2011年7月10日
- 本棚登録日 : 2011年7月11日
みんなの感想をみる