ムーンウォーク --- マイケル・ジャクソン自伝

  • 河出書房新社 (2009年11月13日発売)
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本棚登録 : 225
感想 : 22
5

この本は、88年に書かれたもので、
去年、マイケルが亡くなって11月に新版されたもの。
ナイスです!

しかし、翻訳ものっていうのは、
どうにもニュアンスが、ちょっとズレてて。
文章、言葉が、妙。
きっと、マイケルの言葉そのままだと、感じ方がもっと違ったんだろうな~
なんて。

この日本語版を翻訳しているのは、田中康夫氏。
あのタレント知事だった@@;
そうか、元々作家さんだったんだっけ?


この本は、マイケルが子供の頃からショービジネスに関わってきていて
何を感じ、何を思い
何を学び、何を、どうマイケルジャクソンとして生かしてきたのか
よく分かる。
そして、生み出してきた1曲1曲にかける思い。
軸となるものから、MIXによって、アレンジによって
いかに出来栄えの異なる作品になっていくのかも。

マイケルが拘ってきた音楽。

マイケルが、作り上げてきたパフォーマンス。
それは、幼い頃から、劇場で生のアーティストたちを、
「見る」ことで学んで、自分のものにしてきたこと。

マイケルの両親が、楽器を彼らに与えて
必死に練習を重ね、
たくさんのオーディション、コンテストに出演し
さらに上を目指していったこと。
家にマイクも備え、マイクを使ったパフォーマンスも、モノにすることで
ほかのライバルとは、違ったライブを作り上げることが出来たこと。

それは、天才ゆえに
相当な努力もしてきたことが、よく分かる。

中でも、一番小さかったマイケル。
それでも、一番、プロ意識が高く
完璧主義者。
モータウンから、エピック(ソニー)へと変わるときも
マイケルが、このままでは、アーティストとして、ダメになると
率先して動いていたのは、これを読んで驚いた。
時代の先端をいくのではなく、
作り出していく。
誰もしなかったことを、やる。


「ビリージーン」のムーンウォークを披露するまでの話や
世界で最初に配信された、あのシーン
モータウン25周年記念のテレビ番組の裏話。

マイケルのテレビへというメディアの考え方。
たくさんのことが、この1冊で分かる。

「THIS IS IT」での、マイケルの本気度も、これを読むと
さらに分かる。

その時代の貴重なショットも入っていて。
これは、絶対にマイケルファンは読むべき。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: マイケルジャクソン
感想投稿日 : 2010年2月1日
読了日 : 2010年2月1日
本棚登録日 : 2010年2月1日

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コメント 3件

猫丸(nyancomaru)さんのコメント
2013/02/25

「絶対にマイケルファンは読むべき。」
子どもの頃の悲しいエピソードを聞いているので、読むのが辛いんじゃないかな?と思ってパスしている。。。
もっと活躍出来た筈だと思うと、悲しくて仕方無い、、、

ちゃめさんのコメント
2013/02/25

>nyancomaruさん
いえ、ぜひぜひ、ファンなら読んで欲しいです。
それほど悲観的なことは書かれていませんよ。

もっともっと、カレの歌、聞きたかったですね。。
今でも毎日毎日、聞いています。

猫丸(nyancomaru)さんのコメント
2013/02/25

「ファンなら読んで欲しいです。」
はい!
「今でも毎日毎日、聞いています。」
久し振りに聴きたくなってきました(CD探さなきゃ)

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