ぼくらの仮説が世界をつくる

著者 :
  • ダイヤモンド社 (2015年12月11日発売)
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〈印象的な文章〉
○情報収集→仮説ではなく、仮説→情報収集→仮説の再構築→実行→検証(27ページ)
仮説:女性読者が増えると宇宙兄弟がヒットし始める。自分がオシャレと認める美容師さんから、マンガを勧められると、きっと読んでくれるだろう。やりたいことを決めて、それから情報を集める

○いい作品とは、新しい定義を生み出す事ができるもの(40ページ)

○ お金の形態や時間の感覚が変わり、めんどくさいの感覚も変わってきている。めったに変わらなかった感覚が、10年ほどで大きく変化するような時代です。(75ページ)

○ 「人間はどういうときに、どういうふうに感じて、どういうふうに行動するんだろうか」ということを突き詰めていき、人に喜んでもらえるサービスを提供すれば、企業は必ず生き残ります。(80ページ)

○おもしろさは、親近感×質の絶対値の掛け算(103ページ)

○最強の素人でありたい(138ページ)

○100%の自信を持ったコビトを脳内で増やしていく(177ページ)

○悲観主義は気分によるものであり、楽観主義は意思によるものである。幸福論より。

○自分の感覚を信頼しないで、客観視させてくれるデータや、アドバイスをくれる人がそばにいてくれることが重要(199ページ)

○嫌なことほど、とにかくすぐにやる(210ページ)

○友情は喜びを2倍にし、悲しみを半分にする。ドイツの詩人 シラー

〈感想〉
新しいことを始めて成功させる人は、度胸があって頭が良い人だと思っていた。しかし、筆者はそれだけではない。純粋な楽しさを追求している人だと思う。自分は起業しようと思える仕事はないので、羨ましい。
ただ楽しさだけではない。読者に媚びるのではなく、読者に届いたり共感させる仕組み、時代を読む力がある人だと思う。自分を律する努力をしているのも、人間的な魅力がある。真似させてもらう。

〈読んだきっかけ〉
宇宙兄弟のネタバレ を書いてます、、、


コテンラジオに出演していて存在を知った。中2でアパルトヘイトを肌で実感し、また、島崎藤村の沈黙が好きすぎて劇にするという、自分とは違う境遇。
宇宙兄弟のヒビトは、当初はクレーターに落ちてもすぐに復帰する予定だった。しかし、ヒビトがどうやったら恐怖を感じるかを考え、酸素ベンベに穴を開けた。ヒビトが助かる方法を宇宙関連の人に相談したらしい。
未知への恐怖とワクワクは、表裏一体。だから、この人物は何に恐怖するかを考えているらしい。
確かに、ヒビトのその後の展開が気になって、ページを捲る手が止まらなかった。
その発想凄すぎる!

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年11月20日
読了日 : 2023年11月20日
本棚登録日 : 2023年11月20日

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