我が家のネコは散歩が大好きで、1日中家と外を行ったり来たりしています。
ネコがどこで何をしていたかは、喋らなくても帰って来た姿を見れば分かってしまいます。
顔がすすけて真っ黒なら「車の下にもぐったな」
背中に葉っぱや花びらがついていれば「畑でごろごろ転がってきたな」
外でぎゃーっと騒ぐ声が聞こえ、家に戻るやふて寝しちゃったなら「よそのネコと喧嘩したな」・・・
ネコがあちこち歩き回りのびのび元気に遊んでいる様子が目に浮かび、微笑ましいです。
この絵本の主人公・ねこのせんちょうは、いつもはご飯やお昼寝が好きなごく普通の飼い猫です。
しかし月夜になると、家が寝静まった頃をはかって外へ飛び出し、ボートを漕いで恋人ネコに会いに行きます。
せんちょうが一生懸命ボートを漕いだり、ひっそりした街を歩いたり、恋人ネコと肩を寄せ合う絵がどれも夢にあふれて可愛らしいのです。
「うちのネコは、外で何をしているのだろう?」
きっと作者は、ネコへの想像を膨らませながらこの物語を書いたのだと思います。
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カテゴリ:
絵本
- 感想投稿日 : 2009年7月30日
- 本棚登録日 : 2009年7月30日
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