文藝春秋に選評とともに掲載されているものを読みました。
きれいな自然の描写や生き生きとした釣りの様子がありながら、どこか不気味な人物の言動が描かれていたり、重大そうな要素がさらりと書かれていたりして、物語の雰囲気を感じとっているうちに最後まで一気に読めてしまう作品でした。なるほど純文学、なるほど芥川賞と思わされます。人によっては受け入れづらかったり読みにくかったりするでしょうが、こういった作品が好きな人も間違いなく多いはずです。
おもしろいなと読んでいながらも、こんな文章を書ける沼田真佑さんに嫉妬してしまうくらいに魅力的な作品でした。続編、もしくは新作も読んでみたくなります。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
本(小説)
- 感想投稿日 : 2017年9月2日
- 読了日 : 2017年9月2日
- 本棚登録日 : 2017年9月2日
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