ドラマがいい意味で、胸くそ悪かったので、小説で一気に終わらせようと思ったけど、テレビの脚本てすごいですね。全然印象が違う。
小説でも同じく、嫌な空気がじめっと流れてて、読んだ後もそれは拭われない。良幸の行動は確かだし、唯一まとも。ここにも闇があったら、もうどうしようもなくて収束しなかっただろうなぁ。最後の展開も、唯一光が刺したというか。
脚色もあるし、設定がちょっと古いところもあるけど、割とまだ日本にも流れてる嫌な部分を切り取って表現してくのは流石。
『告白』も、同じように暗かったけど、小説も変わることないんだろか。絶望な気分に落とし込むにはちょうどいいけど、ここから得られるものは特にないよね。
弱い女像を描きがちな小説が多い分、アナと雪の女王みたいな女性の光り輝く強さに焦点当ててくれたほうが、単純に救われるし好きだなぁ。
どうしても、あぁ、そゆことあるかも!って感情移入しがちな分、闇に引き込まれそうで怖いのかも。闇は結局自分で乗り越えるしかないんだから、突き付けても仕方ないんだな。向かいで殺人起きても、一家が何も変わらないように。
そして、私の家でも弟が暴れてたこともあったなと、苦く思い出してしまった。今はバラバラに暮らしてるけど、事件なく今を生きられてること自体に感謝したいなと、最近も思いました。前からもあったのかもしれないけど、同じ事件が繰り返し報道されることもあって、まるで数が多くて当たり前みたいな価値観が生まれてるとしたら、それは大きな間違いだし、報道もそこを意識してやってもらいたいものです。
- 感想投稿日 : 2014年4月27日
- 読了日 : 2014年4月27日
- 本棚登録日 : 2014年4月27日
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