アルジャーノンに花束を、に感動してこちらの作品もよんでみることに。伏せんが所々あり、だんだん話を掘り下げて行くなかで回収されていく。ミステリー、ホラー、好奇心を刺激する物語として面白く読めた。
現実には、犯罪者を精神病で擁護するのは被害者・遺族感情からしたら糾弾すべきことであるが…。
最初の人格が養父からの性的虐待よりずっと前から現れているのは、もともと先天的に脳に異常があり、そこから次々と都合に応じて23の人格ができていったのか。
しかし養父いわく、虐待はしておらずビリーは嘘つきな子だった、と。…一人一人の人格の設定を作り上げているのだとしたら、性的虐待もその設定のひとつであると考えられなくもない…。その真偽は不明だが、それを別にしても、IQ、脳波などの裏付けは彼が彼だけで造られていないと物語っている。
更に、ロシア人訛りの英語とか、違う言語で手紙を書くとか、サヴァン症候群の一種ではないだろうか?よりドラマチックに演じられるだけの天才的な頭脳だということはいうまでもない。口絵の彼らの肖像画も奇妙。
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その他本
- 感想投稿日 : 2013年12月21日
- 本棚登録日 : 2013年12月21日
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