ずっと気になっていた本。とても話題になっていたし、一度は読んでみたいなあと思っていた。子どもの国語ドリルで物語文として一部が抜粋されており、続きが気になって図書館で借りて読んだ。
最初の数ページは入り込みにくかったけど、一度読み進めると止まらない勢いであっという間に読み終えた。春休みに母親の実家に引っ越した巧(小6)、青波(小3)兄弟。巧は少年野球でピッチャーをやっており、引っ越し先で豪というキャッチャーと出会う。
思春期に入りつつある巧の自信といらだち、青波の母親から離れつつある心の動きがよくわかって、自分自身の子ども時代だったり、自分の子どもと照らし合わせてみたりしながら読んだ。父親、母親、兄弟、祖父、友人、いろいろな人の思いが文章の中から感じられてぐいぐい引き込まれていった。わかっているのについつっけんどんな態度をとってしまう巧の気持ちや、兄の後ろを追いかける青波の気持ちや、青波が心配なあまり口出ししすぎて煙たがられる母の気持ち、みんなよくわかるなあ。
二人がいろんな壁にぶつかりながらも成長していく姿を今後読んでいくのが楽しみ。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2019年11月27日
- 読了日 : 2019年11月27日
- 本棚登録日 : 2019年11月27日
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