死に山: 世界一不気味な遭難事故《ディアトロフ峠事件》の真相

  • 河出書房新社 (2018年8月25日発売)
3.92
  • (110)
  • (161)
  • (115)
  • (11)
  • (2)
本棚登録 : 1509
感想 : 201
4

今から50年前に起こったロシア(旧ソビエト)で9人もの死者が出た遭難事故。それは謎に満ちたものであった。なぜ極寒のなか全員が裸に近い姿、それも外で靴を履いてなかったのか?なぜ一人は舌がなく、骨折し、低体温で死んでいたのか?そしてなぜテントは外側でなく内側からナイフで切られていたのか?現代と過去を交互にゆきつつ検証してゆく様はまるで上質のミステリーを読んでいるよう。限りなくフィクションに近いノンフィクション。買ったその日に一気に読破。それほど面白かった。結局人間は自然には勝てないとゆうラスト。当時推察された核ミサイルの実験でもUFOの仕業でも、雪崩でもない驚きの真実。著者のドニー・アイカーはドキュメンタリー映画作家とゆうこともあって立派なエンターテイメントにし上がってる。ちなみに読んでる間、BGMに「Xーファイル」(懐かしい!)のサントラをかけてたらよけいにドキドキした。今年に入って1番読み応えのあった1作。オススメ!

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 単行本
感想投稿日 : 2019年2月22日
読了日 : 2019年2月22日
本棚登録日 : 2019年2月21日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする