スパイス戦争: 大航海時代の冒険者たち

  • 朝日新聞出版 (2000年11月1日発売)
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感想 : 6
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極上。史実に関わる著述がたびたび前後、重複するわかりにくさ〜なにしろ話そのものが興味深いのでさほど気にもならないのだけれど〜を除けば完璧なノンフィクション。時は1600年代、舞台は東インド諸島。たった一摑みで一財産築くことができたナツメグ等の香辛料をめぐって、イギリスとオランダが血みどろの戦いを繰り広げる。本書の原題(Nathaniel's Nutmeg)ともなっているナサニエル・コートホープら命知らずの船乗り・商人群像が実にたまらない。ほとんどスポーツ感覚で繰り返される海賊行為がまたシビレる。下手な小説より100倍は面白い。(観たことはないけれど)映画パイレーツ・オブ・カリビアンなんて目じゃないだろう。正しく「事実は小説より奇なり」である。ジャイルズ・ミルトンという著者は相当にできるね。調べたら他に3作あるけれど、どれもこれも面白そう。また一つ楽しみが増えました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 2011年
感想投稿日 : 2011年5月26日
読了日 : 2011年5月25日
本棚登録日 : 2011年5月23日

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