ブラバン (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (2009年10月28日発売)
3.22
  • (61)
  • (99)
  • (219)
  • (75)
  • (20)
本棚登録 : 1475
感想 : 195
3

吹奏楽経験者だったので、割と楽しめました。
しかし音を重ねることよりも、
「ゆるめの吹奏楽部の日常生活」とその四半世紀後に
焦点を当てているので
音楽をやっていた楽しさというより集団で過ごす青春のほうが
表現されていたのかと。
音楽室の温度とか、
木製の床にしみ込んだ独特の匂いとか、
教室の窓からの夕日に輝く楽器とか、
ロングトーンの残響等など、
空気感を伝える言葉は少なかったかと思います。
未経験の方が読んで面白いのかは分からない。

引用に登録した文章には激しく同意。
流れてくる音に思わず動きや感情が立ち止まる瞬間っていうのは
絶対にあります。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 文庫
感想投稿日 : 2012年9月5日
読了日 : 2012年9月2日
本棚登録日 : 2012年9月5日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする