★3.5
全3編が収録された短編集。その全てに共通しているのは、設定がどこか現実離れしているということ。不倫相手の子どもを預かること、ホームレスを拾ってくることは、日常生活でそう簡単には起こらない。が、そんな状況であっても、登場人物たちが優しく温かく、自然と心がほっこりする。中でも、「タイムラグ」の深雪は同僚と不倫中で、その相手・平太もいい加減で酷い男だと言える。それでも、解説にも書かれていた通り、そんな平太でさえも最後には「そこまで悪くないかも」と思わせる不思議。「がらくた効果」の丁寧な三が日も素敵。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
さ行
- 感想投稿日 : 2018年5月12日
- 読了日 : 2018年5月11日
- 本棚登録日 : 2018年5月11日
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