2009~2015年に雑誌や新聞で連載されていたエッセイをまとめた1冊。
先日読んだ『この話、続けてもいいですか。』(筑摩書房)の余韻が忘れられず、わくわくしながら本書を読み始めました。
これらを書いたときの西さんの年齢は30代前半から後半。
ちょうど今の自分の年齢と被ることもあり、おもろい先輩の話を聞いているような親近感がありました。
20代のころのエッセイに比べて文章が落ち着いた分、随所に仕掛けられた爆笑ポイントが確実に笑いのツボをついてくるのがたまりません。
「LOOK AT ME CAREFULLY」と書かれたTシャツを着た男性を注意深く見ていたのに、彼は別段何もしなかったので腹が立った、というエピソードにしばらく続きが読めなくなるくらい笑かされました。
笑いの合間に差しはさまれる、西さんの優しさが伝わってくるしっとりとしたエッセイにもじんわり。
表紙や見返しいっぱいに散りばめられている、独特の歪みが魅力的な著者の手書きのイラストも素敵。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
エッセイ。
- 感想投稿日 : 2018年10月4日
- 読了日 : 2018年9月19日
- 本棚登録日 : 2018年10月4日
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