二度寝とは、遠くにありて想うもの

著者 :
  • 講談社 (2015年4月8日発売)
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本棚登録 : 528
感想 : 74
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『やりたいことは二度寝だけ』(講談社)を読み終えて数日、早くも津村さんのエッセイを補給したくてたまらなくなる。
中毒性、高し。

津村さんのエッセイを読むと、ちょうどよい具合に力が抜けるのです。
津村さんが『ダーヴィンが来た!』をビジネス新書を読むように真面目な顔して見ている姿を想像してにやにや。

一方で、時折差し挟まれる人間関係やパワハラといった話題に対する目線にどきりとします。
「幸せになれないということ」という2ページの短い文章が、鋭く刺さりました。

今回収録されている、美術館巡りのレポートが個人的にはツボでした。
普段よりもテンション高めなのが、とてもよい。
毎回、ミュージアムショップの品揃えに言及されているのも、文具が好きな津村さんらしいです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: エッセイ。
感想投稿日 : 2018年1月26日
読了日 : 2018年1月16日
本棚登録日 : 2018年1月26日

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