めずらしく風邪をき、家の中で少し不機嫌なムーミンパパ。
そんなパパに、ムーミンママは「あなたのわかいころのことを書いて、本にしたらどう?」と勧めます。
そんなきっかけで、ムーミンパパが若き日の冒険譚を綴ったのが本書です。
ヘムレンさんのみなしごホームから抜け出し、仲間たちと出会い、船に乗って大海原へ…。
いろいろなピンチにも見舞われますが、とてもマイペースな仲間たちとわいわい旅をしていく様子が楽しいです。
予想もできないことが急に起こってびっくりさせられたり、ふとした一言が余韻とともに響いたり、ムーミンシリーズの魅力をたっぷり味わうことができました。
途中で、書きあがったところまで少しずつ、パパが子どもたちに読んで聞かせてあげるシーンが挟まるのもすてき。
実は冒険の途中で出会った仲間たちは、スナフキンのパパやスニフのパパだったのです。
興味津々で自分の知らないパパの姿を知りたがる子どもたちが愛らしくてほっこりしました。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
読みました。
- 感想投稿日 : 2021年2月27日
- 読了日 : 2021年2月6日
- 本棚登録日 : 2021年2月27日
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