読み終えるまでに2週間。
読んでいる最中も、読み終えたあとも、どんな物語なのかがわからないままでいる…というのが正直な感想です。
奈良の地で繰り返される、時代を超えた母子の因果。
母が子を呼び、子が母を呼ぶ。
圧倒的な愛の濁流に飲み込まれてしまったような感覚です。
奈良という土地が秘めた力も感じられました。
津島佑子の小説は初めて読みました。
以前『快楽の本棚』(中央公論新社)を読んだとき、女性であることを強く意識している人だと思いましたが、本作に描かれた母親の姿からもそれを感じました。
他の作品も読んでみたいですが、かなり読むのに体力を使いそう…。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
読みました。
- 感想投稿日 : 2014年8月4日
- 読了日 : 2014年7月26日
- 本棚登録日 : 2014年8月4日
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