国書刊行会のウッドハウスコレクション、刊行順に読み進めて本書で5冊目。
短編11編、今回もいずれも口元がにやけてしまうのを止められませんでした。
どれも面白かったですが、特に笑ったのは下記2編。
「ジーヴスと迫りくる運命」の、湖の中の小島で繰り広げられた白鳥との奇妙なバトルシーン、そして全身ずぶぬれで情けない顔をしている紳士たちの表情は映像を見たような鮮やかさで頭の中に残っています。
「愛はこれを浄化す」は5ポンドをかけて悪ガキたちが必死にお行儀よくふるまう裏側で、一級料理人をかけた大人たちの静かな戦いが展開する様子に、にやにやが止まりませんでした。
今回もジーヴスの観察眼、それに物事を思いのままに転がしていく手腕が鮮やかでした。
彼のいいところは、ご主人様にいい結果をもたらしつつも、自分の要求もちゃんと通すところ。
このパワーバランス、たまりません…!
読書状況:読み終わった
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読みました。
- 感想投稿日 : 2020年5月17日
- 読了日 : 2020年4月24日
- 本棚登録日 : 2020年5月17日
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