18歳のころから銀座の映画館でもぎり嬢をしていたはいりさんが、雑誌『キネマ旬報』にて連載していたエッセイをまとめた1冊です。
私はもともとあまり映画を観ないほうだし、いざ観に行くときはショッピングモールの大きな映画館に行くことがほとんど。
だから、はいりさんが綴った20年ほど前の映画館の姿は、人の温かさと俗っぽさが混在する、とても魅惑的な空間に感じられました。
はいりさんが旅先で訪ねた劇場のエピソードもいろいろ紹介されています。
その土地その土地の映画館はそれぞれが個性的で、"その場所で"映画を観るという特別感があるのが素敵でした。
我が故郷・静岡の今は無き映画街にもはいりさんは足を運んでくれていたとのこと…嬉しい!
その一方で、各地の小さな映画館がだんだんと無くなっている現実に寂しさも感じました。
映画のタイトルをもじったエッセイの表題ににまにま。
はいりさんのユーモアセンス、好きです。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
エッセイ。
- 感想投稿日 : 2019年2月2日
- 読了日 : 2018年12月23日
- 本棚登録日 : 2019年2月2日
みんなの感想をみる