2018年は戌年、最初の1冊は干支にまつわるものと決めているので、以前から気になっていた本書をチョイス。
哲学者である著者が、ブレニンと名付けたオオカミと共に生きた記録です。
ある程度予想はしていましたが、哲学的な記述になるたびに私の苦手意識が頭をもたげてきて、読むのに少し時間がかかってしまいました。
オオカミは問題解決の課題には優れるが、訓練的な課題ではイヌに劣る、ということは目からウロコでした。
例えば、合図のあとに右回りをするように教えても、オオカミはなぜそうしなければいけないのかがわからないのです。(なんのために?なぜ左回りではだめなの?···となるのがオオカミなのです。)
自然の中で生き延びるために、目的と手段の関係で物事を理解するオオカミの頭脳がよくわかるエピソードでした。
オオカミの生態だけでなく、人間の生き方についても示唆に富んだ1冊でした。
過去にとらわれたり、未来の不安に怯えるよりも、オオカミのように「瞬間を生きる」ということを意識しながら2018年もがんばります!
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
アニマル・ワンダー。
- 感想投稿日 : 2018年1月26日
- 読了日 : 2018年1月8日
- 本棚登録日 : 2018年1月26日
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