国立大学の人文社会系教員がご自身のブログにのせた、国の政策や現在の大学が向かっている姿への問題提起を書籍化した1冊。
国立大学から人文社会系が消えるかもしれないことや、本当に大学が目指すべきグローバル化とは何かということに、教員の立場から言及しています。
大学は学生にとって「実」ではなく「種」を獲得する場であるということは、大学職員として常に心得ていたいことだと思いました。
芽が出る種ばかりではないかもしれないけれど、多様で懐の深い大学という場で獲得した種の中には、その後の学生の人生において思いもかけぬ形で花を咲かせるものもあることでしょう。
また、創造的であるには、適度な余裕と自由に使える時間が必要、つまり人にも大学にも「遊び」が大切であるというお話に共感しました。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
おしごとのため。
- 感想投稿日 : 2015年12月23日
- 読了日 : 2015年12月10日
- 本棚登録日 : 2015年12月23日
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