法廷サスペンス作品として、次々と事件の真相を暴いていく部分は面白い。また死刑にまつわる国際的な動向や、判断基準など、普段触れる事のない部分は新鮮であった。
死刑廃止論者の弁護士が被害者となった時、主張がどうなるのか?
これが本書の主題だと思うが、もう少し色々な葛藤の末に主張が変化していくような展開だとしたら、さらにこの主題が浮かび上がってくるのでは、と感じた。また事件が凄惨すぎて、他の事件でも同じようなテーマが描けたのではないか、と感じた。星三つ。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2022年5月29日
- 読了日 : 2022年5月28日
- 本棚登録日 : 2022年5月28日
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