ナックルボールを風に (角川文庫 や 10-2)

著者 :
  • KADOKAWA (1988年7月1日発売)
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本棚登録 : 132
感想 : 12

先発一本主義だった江夏に、「リリーフエースは野球を変えるんや。これは”革命”だよ」と言葉をかけて一気にその気にさせてしまった野村監督。そして82年10月。かつて、西本監督のスクイズ・バントに勝った江夏が広岡監督のバント攻撃に敗れたシーン。幕は必ず降りてくる、けど江夏は簡単にマウンドを降りないだろう、としめくくられる、まるで「江夏の21球」の後日談のような一編。スタンドからの敵意に「もっと騒げ!もっと騒げ!」と口の中でつぶやく足立光宏、むしろ冷静になれるしヤジも聞こえない相手バッターは萎縮する、ならもっと騒げ!と。タイガー・マスクのマスクマンとしての自負とやりきれなさを描いた一編。。敗戦投手加藤初を、その日のファッションまでオチにつかって短く冷たくドライに描いた一編。落合博満の、あまのじゃくで遠回りしながらも、すごい実績を残して来たことを描いた一編。など。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 本・雑誌
感想投稿日 : 2014年2月18日
読了日 : 2014年6月11日
本棚登録日 : 2014年2月18日

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