たとえば好き たとえば嫌い 安井かずみアンソロジー

著者 :
制作 : 近代ナリコ 
  • 河出書房新社 (2011年8月24日発売)
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本棚登録 : 56
感想 : 4

山崎まどか「ブック・イン・ピンク―おしゃれ古本ガイド」に触発されて。/ありもしない「何かいいこと」をいらいら待つより、今ある自分の日常の中に、心をやわらかくして「小さな、何かいいこと」をみつけ出していくくせをもつ方が素敵だと思う。(p.19)/出会いは、人生のヒントだ。神から与えられたヒントをどう捕え、どう生かし、どう発展させるか。それとも断ち切るか、無視して通り過ぎるか、によって、その人の人生が色づけされていくように思う。(p.42)/(1)窓を開けろ (2)深呼吸をしろ (3)暖かいお湯でも飲め (4)そして俺のことでも考えて (5)眠れ……ですって。(p.87)/マラケシュの赤い眩暈。マラケシュでみたアクセサリーにヒントを得て、ベルト制作に没頭していて、百本目を作りかけていた時、ずっと迷っていた離婚を決意、別れた夫のいるニューヨークより、ひとりでパリに飛び立つほかないと考えざるを得なかった、と。…なぜそうしなければいけなかったのか、傍からはわからないけれど。/キャンティの女主人の、相談事の回答。「大丈夫よ、行きなさいよ、何とか成るわよ」「平っちゃらよ、遣りなさいよ」「いいじゃない、お買いなさいよ」「気にすることないわよ、そんなの放っときなさいよ」/アダモ、ジョニー・アリディ、フランソワーズ・アリディ、そしてサルヴァトーレ・ダリ。大スター、アーティストたちとの交遊もさらりと語られる。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 本・雑誌
感想投稿日 : 2013年12月18日
読了日 : 2014年1月13日
本棚登録日 : 2013年12月18日

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