正紀の娘の誕生、山之辺の祝言と、祝い事が重なったが、そこにつけ込んで逆恨みした旗本と商人の奸計が蠢く。二人が便宜を図って公儀に納めるものを横流ししたのではとの疑惑をかけられ。また必死の捜査と剣によるぶつかり合いを潜り抜け。正紀の妻である京の、アームチェア探偵ぶりが光り、山之辺の妻となる綾芽の芯の強さと気働きの鋭さが描かれ。捜査先となった吉原の空気を吸って、浮き立ちながらも懸命に心をおさえる正紀たちと、ラストの京の焼きもちがまたほほえましく。
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- 感想投稿日 : 2020年5月9日
- 読了日 : 2020年5月9日
- 本棚登録日 : 2020年5月4日
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