坂口恭平「自分の薬をつくる」つながりで。アフォリズムのところからいくつか拾い読み。「この場所に、わたしはまだ一度も来たことがない----呼吸が変だ。太陽よりもまぶしく、その隣に星が輝いている。」p.155の浮遊感というか、ぶっとんだかんじとか、「悪に対して分割払いはきかないのだが、人はしょっちゅうそれを試みている。」p.164のユーモラスさ、「絶望しないこと、またお前が絶望しないことにも絶望しないこと」p.270の重さあたりが気になった。p.199の「お前が家を出て行く必要はない」ではじまる、じっとしてるだけで、最後は、世界がかまってほしそうにうっとりと身をくねらせるあたりのが出色かなあ。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2023年9月10日
- 読了日 : 2023年9月10日
- 本棚登録日 : 2023年8月30日
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