信長のシェフ 10 (芳文社コミックス)

著者 :
  • 芳文社 (2014年7月8日発売)
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感想 : 18

足利義昭責めの契機づくり、その後の説得。山科言継への改元協力要請。人夫たちを鼓舞すること。浅井攻めにあたって阿閉氏を懐柔すること。すべてにケンの料理が大きな役割を果たしてきた、という設定。朝倉撤退の報をもたらそうとした楓は、本願寺の待ち伏せにあい、というところでこの巻は終わり。買収ではない、堺の豪商を呼びつける人脈、権威、豪奢な能舞台に料理をもてなせる財力、これらに異をとなえられるのか、と間接的に語るやり方に、のちのオスマン帝国との相似を感じたりしつつ。そして、ケンと千利休の邂逅。抹茶フロートの意外と、当時娯楽の最先端だった茶の道の懐の深さ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 本・雑誌
感想投稿日 : 2014年7月13日
読了日 : 2014年7月13日
本棚登録日 : 2014年7月13日

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