分散型台帳としてのブロックチェーンの技術。暗号化技術の進展により、より精度の高い認証が、中央集権的ではなく、ユーザー同士の演算により行われる、といったもの。未だ一読全容を掴めた、とまでは言えないが、ブロックチェーンの技術を生かしたさまざまな事業なども紹介され興味が尽きない。/闇サイトSilk Roadの繁栄と崩壊、多数決の思想、ブックコーディネーターの語る新たな出版の可能性、この雑誌を手に取らなければ決して知ることのなかったニンジャとヨーランディ、というアーティストのインパクト。ブロックチェーン以外のさまざまなトピックにも触れられ得難い読後感。以下備忘録。/一般的に「自立」の反対語は「依存」だと勘違いされていますが、人間は物であったり人であったり、さまざまなものに依存しないと生きていけないんですよ。(中略)だから、自立を目指すなら、むしろ依存先を増やさないといけない。(熊谷喜一郎さん)/STAMPERY:全てのメール、データセットを公証するサービス。/UNPATENT:特許権乱用を撲滅するクラウドファンディング。/宋が滅びても宋銭は明朝でも使われていた。貨幣とは国の保証がなくたって、流通することは、ビットコインのはるか前から知られていたのです。/貨幣が貨幣として使われ続けることに対する人々の間の相互の矛盾、いや、相互の信頼がその価値を支えているにすぎない/
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キンドル
- 感想投稿日 : 2017年2月5日
- 読了日 : 2017年2月12日
- 本棚登録日 : 2017年2月5日
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