きつねと私の12か月 (そうえんしゃ・世界のえほん 7)

  • そうえん社 (2008年12月1日発売)
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本棚登録 : 36
感想 : 7

2007年のフランス映画で知ったこのお話!

映画は「#皇帝ペンギン」のリュックジャケ監督の作品で、女の子の視点で綴られたドキュメンタリーです。
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フランス語の滑らかな優しい響きで語られ、美しい自然と音楽、ありのままの動物達の描写……もううっとりです!もう自分がその森にいるかのような錯覚を感じてしまいます。
いったいどうやって撮影したのでしょう?不思議でなりません……。
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そして映画を見た後、これは絵本を見なければとお迎えしたのがこの絵本との出会いでした。
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学校帰りに1匹のきつねと出会い、一瞬にして虜になってしまった女の子!
またどうしても会いたいときつねを探す冒険が始まります。
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大好きだから独占したい、大好きだからいつも一緒にいたい〜そんな思いがどんどんひとり歩きし、決して人間が介入してはいけないのに…、ペットのような扱いをしてしまいます。
自然に生きる野生動物に首輪みたいにスカーフを巻いたり、自分の部屋に招いたり〜。
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自然の動物界に人間が入り込んではいけない、自然に生かされた動物と、その動物達から見る人間、そこにはひとつの秩序があり、づかづか人間が介入してはいけないことを教えてくれています。きちんとした距離感の中で、お互いを認め合うことの大切さ、動物に敬意をもって見守ることの意味を伝えています。
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映画も絵本も両方見て欲しい……映画は字幕ですが、綺麗なフランス語が心地良く音楽のよう、子供達も吸い込まれると思います。
絵本の内容も映画とほぼ同じです。
絵本の繊細な絵もとても魅力的ですよ。
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動物……言葉は通じなくても心は届く!これは本当に幸せなことですね!
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#きつねと私の12か月
#リュックジャケ 原作
#フレデリックマンソ 絵
#さくらゆき 訳

#絵本K



読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年12月2日
読了日 : 2021年11月27日
本棚登録日 : 2020年3月14日

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