イーロン・マスク 未来を創る男

  • 講談社 (2015年9月16日発売)
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おそらく多くの日本人がそうであるように、自分もまた、イーロン・マスクを若手起業家か何かかと思っていた。

最近やたらと耳にする人物。民間で宇宙ロケットを飛ばしている人物。電気自動車を作っている人物。

その程度の知識しかなかった。

しかし本書は読めば、彼がどれほど規格外の人間かが分かる。

例えば、スティーブ・ジョブズは Apple のプロダクトについて誰よりも真摯だった。しかしイーロン・マスクは更に大局的なものを見る。

彼は人類全体を見ている。人類の火星移住の実現に、真摯に向き合う。

その時点で、スティーブ・ジョブズとは比較にできない人物だという事がわかる。(そもそもイーロン・マスクはシリコンバレーのみならず、ロサンゼルスにも拠点を置いている

さらに彼の実績は、20世紀までの遡ることができる。1995年に Zip2 という会社を起業している。その後、(あの)ペイパルにも深く関わっていたのだと分かり、俄然興味が湧く。

その後の、スペースXとテスラの起業ストーリーには、やはり胸が熱くなってしまう。

今をときめくテスラという会社もこんな窮地があったのかと。その窮地をスペースXからの融資で乗り気る、というのもすごい話w(ちなみに、この書評を書いている今、ちょうどテスラの時価総額がトヨタのそれを上回った

ラリー・ペイジやピーター・ティールなど、あの世界の大物がさらっと登場するのも熱い展開。いかにイーロン・マスクが業界から期待されているかが分かる。

読み物としても面白く、さらに今後も世界を賑わせていくであろうイーロン・マスクについて知ることができたという意味で、大変意義深い読書体験だったと思う。

惜しむらくは、この自叙伝に出会うのが遅くなったこと。もっと早く読んで、早くテスラの株を買っておけば…と思わずにはいられないw

(書評ブログの方も宜しくお願いします)
https://www.everyday-book-reviews.com/entry/%E8%A6%8F%E6%A0%BC%E5%A4%96%E3%81%AE%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%AC%E3%83%97%E3%83%AC%E3%83%8A%E3%83%BC_%E3%82%A4%E3%83%BC%E3%83%AD%E3%83%B3%E3%83%9E%E3%82%B9

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2020年7月12日
読了日 : 2020年6月30日
本棚登録日 : 2020年6月28日

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