『下ネタという概念が存在しない退屈な世界』というとんでもない小説と同じ著者とは思えない爽やかな作品。
夏っぽいし、絵も素敵だし、SFっぽいタイトルで買い。
しかし、あまり盛り上がらなかった印象。
タイムスリップの設定を使いこなせておらず、文章・構成も決して良くはない。
ラノベっぽい。
「ボーイ・ミーツ・ガール→青春→ヒロインの死」という単純な青春小説だからそれっぽく見えるが、単純だからこそ質を上げるのが難しいのだろう。
実は燐もタイムスリップしてきているのではないかと読み進めたが、全くそんなことはなく、特に衝撃のない展開が続いていく。
あらすじがほぼすべて。
ラストもかなりあっさりしている。。
「同じ気持ちだった」なら、どうして1回目に取り乱したのか、どうしてそれを自ら伝えてしまうのかという矛盾もでてくる。
「ヒロインが死ぬ」という共通項を持つ『君の膵臓をたべたい』を最近読んだことも盛り上がらなかった要因だと思う。
夏っぽさも、思ったほどはなかった。
夏に期待しすぎだろうか?
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2020年10月7日
- 読了日 : 2015年7月30日
- 本棚登録日 : 2020年10月7日
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