山岳迷宮: 山のミステリー傑作選 (光文社文庫 や 22-5)

  • 光文社 (2016年7月12日発売)
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本棚登録 : 32
感想 : 8

山の日制定を機に編まれたという8編のアンソロジー。
山の厳しい状況を設定に使い、いずれもスリリングな秀作ばかり…と言いたいけれど仁木作品のみ毛色が違いすぎ、なぜこれが入っているのか疑問(息抜きなのかも…)。
推理モノとしてはやはり森村作品が定石通りで読みやすく、森村の山男観も辛辣で(自戒?)作品への効き目が強い。
そして以前から読みたかった加藤薫は時代を感じるものの印象的な作品で満足。
解説は山岳小説の紹介に多くを割いているので「山岳マンガ・小説・映画の系譜」と併せて読むとほぼ山岳作品は網羅できるのではないかと。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: アンソロジー
感想投稿日 : 2017年5月18日
読了日 : 2017年3月24日
本棚登録日 : 2017年5月18日

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